悶絶・苫小牧フルマラソン

昨日YANCOさんが「明日は出ないことにした」と話していて、ここのところ練習不足だし、天気も悪そうだから僕もどうしようかなと考えていた「苫小牧フルマラソン挑戦会」。例によって道マラを完走していないので、今年はフルを「洞爺湖」しか走っていない。このままでは今年はフルはひとつしか走らないことになってしまうのだ。悩んだが、結局は出場することに決めて、昨夜のうちに準備をすませたのだった。

予報では午前中は「曇り」で降水確率は30％くらいだったから、たしかに降ってもおかしくはないのだろうが、やはり「曇り」で雨に降られると恨めしい。そもそも自宅を出た直後から霧雨、小雨が降り出した。早めに自宅を出たので苫小牧に入ってからコンビニ駐車場で時間をつぶした。雨が降っているから、早く会場に着いても受付の時間までやることはあまりない。更衣室や屋内の控え室があるわけでもないのでストレッチもままならない。

受付は朝7時40分から8時まで。会費は当日払いの2000円。8時10分から説明があって、30分にスタートした。こんな状況だったからウォーミングアップもほとんどしなかったので、はじめの数キロを6分くらいでゆっくり行くしかなかった。

コースは複雑でよくわからない。前のランナーに付いていくだけだ。公園内を複雑に回るのでときどき走友とエールの交換ができる。雨は残り５キロくらいから晴れ間もあった（もちろん僕のスピードでの話）が、大会中の天気はほぼ降っていた。雨が降るのは仕方ないにしても、ダートコースや草地コースの足下ははびちゃびちゃのところも多く、避けきれずにそのまま行くこともかなりある。当然、舗道の水たまりもある。

基本的に距離表示はない。周回ごとでペースを確認すればいいのだろうが、どこを起点にカウントすればいいのか迷っているうちに面倒くさくなり、まあいいやと思った。
途中の出来事といっても、天気も悪いしどこを走っているのか、よく分からないで走っているので完走記的なものは書きようがない。ただ、やはり最近の練習不足のせいで、だんだん足に疲労がたまっていくのが分かった。そのせいか、20数キロくらいの地点で木の根か何かにつまずき、激しく転倒してしまった。幸い草地のところだったので怪我はなかったが、起き上がろうとしたときに、左の脹ら脛が攣ってしまい、その場で横倒しになり悶絶した。誰かが、大丈夫ですかと声をかけてくれた。
数分でおさまったあと、なんとかジョグで恐々ラン再開すると意外に走れる。しかし、ちょっとした拍子に脹ら脛が「ヒク・・」として、ひやっとする。これはゴールするまでときどき不安になった。

ゴールタイムは4時間11分14秒。前半はまあまあいいペースだったが、後半はかなりペースが落ちた。途中何度か止めようと思ったがやはり完走して良かった。予め話には聞いていたが、20キロから30キロくらいで止めた方がけっこういたようで、終盤は随分とランナーが少なくなったようだ。

ゴールすると、二代目さんがいて写真を撮ってくださった。パンと熱いお茶があるというので東屋でいただいていると、どんどんカラダが冷えてきた。ガタガタと寒くなってきたので、慌てて車に戻り、後部座席で着替えようとした。
しかし、油断はいけない。狭い車内でパンツを脱いで、腰を浮かせた途端だった。

うっ・・！　うがっ・・・。んがっ！　んがっ！　つ、攣った～～～！！

しかし、そこは紳士たるもの、後部座席はスモークガラスとはいえ、覗き込まれたら恥ずかしい。すかさずスポーツタオルを取って、腰回りを隠してから、落ち着いて（？）本日２回目の悶絶をしたのだった。めでたし。

転倒時の悶絶ウェアとゼッケンは雨と泥で汚れていた。痛々しい。