RUNだむ日記【Returns!】

RUNだむ日記は、2012年にサービス終了した北国tv.でのブログ。新作は、RUNだむ日記【+Plus!!】で。

それはお釣りではない

僕の趣味のひとつは、古本屋さんめぐり。
趣味は?、と聞かれれば「走ることと読書」と答えるのだが、それに付随して古本屋めぐりも欠かせない。
なにしろ、懐がすーすーしているのが常なので、新刊などめったに買えない。

必然的に本を買うのは古本がメインになる。
といっても、身近なところにはB◯◯K ◯FF(いちおう伏せ文字)が多いので、もっぱらそれらを車でまわるのである。
以前、二つの趣味を合体し「走って古本屋さんめぐり」をやったのだが、汗だくになった。
それをカミさんに話したら「汗臭くて、他のお客さんに迷惑でしょ!」と叱られたりしたこともある。

それはさておき。
僕は、今日もB◯◯K ◯FF(いちおう伏せ文字)に行き、本を一冊買った。
買ったのは・・・まあ、何でもいい。それは重要じゃない。

それは105円コーナーにあったものなので、僕はポイントカードを出して「5円分はポイントを使います」と100円玉を1個渡した。カウンターのお姉さんはその100円玉を受け取りトレイに乗せ、レジを打ち、本を袋に入れて手渡してくれた。
そして僕はレシートをもらったのだが、そのとき何故かピンクのトレイに乗っている100円玉がふと目に入った。

一瞬、僕の脳は混乱した。そのトレイに乗っている100円玉が「お釣り」に見えたのだ。
どうして彼女は「お釣り」をくれないのだろう。不審に思った僕は、手を伸ばしてその100円玉を無言でつまんだ。
するとおねえさんは、戸惑いながらも一瞬の間のあと「お客さま、それは・・・」と言った。

僕は、我に返った。
あ、これは僕が出した100円玉ではないか。
・・・・・・・・。

僕は社会人の息子もいる「いい大人」である。ここで問題を起こすわけにはいかない。
慌てず騒がずその後の対応をし、涼しい顔で店をあとにしたのだった。